教育における氣の活用

皆様ご無沙汰しています。「氣の活用」のまとめとして本を書いています。

原稿の執筆に時間を獲られブログが途絶えてしまいました。

本のタイトルと書き始めを紹介します。

「全人教育と氣」

 私は全人教育の創立者故小原国芳先生の薫陶を頂き38年間全人教育を実践している。全人教育とは、真・善・美・聖・健・冨の調和のとれた完全な人間教育を目差すものである。人間文化には学問、道徳、芸術、宗教、身体、生活の6つの部門があり、その真,善、美、聖、健、富の調和を人間の理想とするものである。これらがすべて調和をとり、宇宙の氣の中でコスモスの花のように調和が取れた完全人格を目指すものが全人教育であると私は考える。コスモス、すなわち宇宙、果てしなく広がる大宇宙の氣を感じさせる小原国芳先生の教育哲学は今の日本の教育界に人間教育はかくあるべきと語りかけている。
 
学力を身につけるだけの教育では全人は育たない。日本人が夢と希望にあふれ目標にむかって進むことが出来るような教育の再構築が迫られている。一人一人が宇宙の氣を感じとり、自分が生かされていることに感謝しながら、今日一日を積極的に生活することである。私は今こそ日本の教育に必要なのは道徳心と宗教心を育てることであると信じる。我が校では毎週礼拝があり生徒達が中心になって聖書を読み、生徒達が交代で自分たちが生かされていることへの感謝をし、毎日の積極的な人生が送れるようにお祈りをしている

 日本の公立の学校では宗教教育がなされていない。しかし我々のかけがいのないこの地球が何の力で出来、地球上の全ての物が何によって生かされているのかを教えることが最も大切なことだと思う。大宇宙の氣である。氣に包まれていることに感謝し、それぞれの心の中にある氣の存在を理解し、全てに感謝することが出来る子供達を育てなければならない。

 身勝手な親や子供が増えている。殺人事件に関する記事が毎日のように新聞に出ているが、明治時代45年間で、殺人事件が新聞に載ったのは、たったの一件だけであったそうである。食べ物や全ての命あるものに対して感謝をする習慣が薄れている。昔人は自分の子供にだけでなく言っていた「悪いことをしたら地獄に堕ちるよ!」という言葉も聞かれなくなった。学力だけを身に付け、良い仕事に就れば良い、という親や子供があまりにも多くなってきた。情けないことである。

 我が校では一人一人の生徒は毎日当番で駅から学校までの道のりに落ちているゴミ拾いをしている。私も家から学校までリュックを背負い、片手にビニール袋を持ち、ゴミを拾いながら、片道40分のルートを往復毎日元気に通勤している。歩くときには私流の「氣の全身呼吸法」で颯爽と歩いている。6歩呼吸を吐きながら歩き、2歩息を止めて歩き、さらに6歩吸いながら歩くのである。そうすると心身が一つになり全く疲れを知らないで歩けるのである。リュックなので背中が真っ直ぐになり仙骨が起き、寒中でも学校に近くなると背中にうっすらと汗を感じる。学校の正門では国芳先生の直筆で書かれた我が校のモットー、「人生の最も苦しい いやな 辛い 損な 場面を 真っ先に 微笑みを以って担当せよ!」が括弧不動の姿で、生徒、教職員、父母を励ましてくれている。電車に乗ってもバスに乗っても、私は氣の出る姿勢を保つ為に絶対に座らない。電車を待つホームでも自然体で時々肩を二回上下させ、仙骨を伸ばし、不動の氣の姿勢で立っている。文字のごとく姿勢とは姿に勢いと書く。したがって突然後ろから押されようが、電車が急停車しようが、びくともしない。生徒やご父兄、警備の方々、どなたとでもすれ違う時は誰にでもしっかり氣を向けて、笑顔で元氣に挨拶をする。私の学校の生徒は誰にあっても笑顔で「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」と元気に挨拶が出来るので有名である。昔あるとき学校に泥棒が入ったことがある。その当時の塾生が泥棒に「こんばんは」と元気に挨拶したという話は有名である。

 日本の若者が自然に混雑した電車内で進んで席を譲り、落ちているゴミを自然に拾うことが出来るようになることを願う。そうなれば今の元気のない日本も活力を取り戻し本来の力が復活し、地球の未来も明るく見え、大きな夢のある子供達があとに続くであろう。
国芳先生は私に「天には星、地には花、人には愛」と色紙に書いて下さった。この世の美しいもの、「宇宙の星達、地上の花たち、そして人間の愛」を子供達に伝え、感謝の心を育てたいものである。

小原国芳先生は実に「氣の教育者」であった。


このように出だしはやや固いですが、後半は今までに皆様に発信した写真や、ブログでのチャットの内容などを書いています。

「氣の活用」を日常の生活に取り入れれば、毎日を楽しく、前向きで健康的に送れることを伝えたいと思います。

もうすぐ完成いたします。

今日も生かせていただき有難うございます。