臍下の一点を意識してシャッターを!

 8月に町田市のフォトサロン、秋山庄太郎美術館で、私が顧問をしている自由研究写真部45人の作品展を開催しました。
 学芸委員の峰岸氏、プロのカメラマンの船水氏、大村氏、のご好意ですばらしい作品展ができました。私は趣味で写真のほかに尺八もやっています。今回は作品展の会場内で一週間、毎日尺八と、生徒のピアニカ、和太鼓、ボンゴ、を演奏し、生徒の歌を聴きながら作品を見ていただくという企画でした。曲目は「涙そうそう」「浜千鳥」「慈しみ深き」「故郷の人々」「カントリーロード」「マメイジンググレイス」「いつも何度でも」などでした。ご来場頂いた沢山の方々から大変好評で、来年も是非やって欲しいとの要望を頂きました。
 作品のなかでは、特に今年7月に発表になった朝日新聞社主催の全国写真展で見事、高校生の部で銀賞を頂いた、秋間さんの写真「苦労の証」は特に目を引きました。

「苦労の証」
秋間さんの作品です。田植えを手伝いに来たおばあちゃんが、指に泥がくっついたまま田んぼを見ている所ですが、彼女はその手を写し出したのです。


尺八、ピアニカ、ボンゴ、歌で作品の雰囲気を盛り上げました。


そのほかにも「よく来らったな」など、昨年の写真部の合宿で私の故郷奥会津で生徒達が撮った作品が好評でした。

これらの作品はほとんど今年の1月に東京都美術館で行われた東京都私立中学、高等学校写真展で上位を独占したものでした。
 私は生徒達に写真を撮るときにはただパシャパシャと撮るのではなく、まわりをよく観て、童心になって、臍下の一点を意識してシャッターを押すように指導しています。素直な感性で撮る生徒達の作品からは必ず「お話が生まれてくる」のです。

 私も負けじと、夏のソフトボールの合宿の写真を臍下の一点を意識して撮りました。その結果、(株)内田洋行の「学びの場」主催の写真に入選し、ブログの1ページに飾っていただきました。
学びの場「教師の撮った一枚」
「負けないぞ!」

生徒達も一生懸命に演奏し、臍下の一点で歌ってくれました。



 今回の生徒の作品展は写真の好きな沢山の方々からすばらしいコメントを頂きましたので、ご紹介します。

川崎市、太田様:「音楽演奏とのコラボは写真展のみよりも、よりエネルギーや雰囲気を感じ、一つ一つの作品を醸し出すように感じられました。とても良い企画だと思います。尺八は素晴らしかったですが、ピアニカと歌の二人の生徒さんもとても良かったです。さわやかで、肩に力が入らず自然体で先生との距離感がとても近いと言う、良いムードが出でいて良かったです。」

 

町田市、福永様:「人物のとらえ方に感心しました。また、風景写真も美しさだけにとどまらず、その奥にある深いものまで感じられました。いずれも甲乙つけがたく素晴らしい作品でした。日常の何気ないことの中にハッとするような、美しさや、驚きや、面白さを感じてシャッターを切っているのがとても素敵です。」
町田市、鯉渕様:「どの写真も瞬間の心情が伝わってきます。会場の雰囲気、演奏する姿、聞いていたら学生の頃を思い出して懐かしく涙が出ました。皆さん、今というかけがいのない時間を思う存分楽しんでくださいね。ピアニカをはじめ、合唱、歌う姿、良いねー、良いねー!素敵な時間を有難うございました。」


町田市、神谷様:「写真はもちろん素晴らしい作品ばかりですが、ミニコンサートはGood idea!です。写真がよりいっそう素晴らしく感じられました。視覚と聴覚、両方楽しませていただきました。来年も楽しみにしています。」


町田市、藤村様:「特に誰が一番とはあげませんがどの作品も丁寧に周りを見て細やかな空気の動きを捉えていますね。その目が新鮮で若者らしい目線なのが嬉しいです。不思議ですね、一枚一枚にここにも玉川っ子の雰囲気が漂っています。


町田市、佐藤:「全体的にそれぞれタイトルも良くあっています。構図的にも素晴らしい作品もいくつもありましたが、若いときには感じたときにシャッターを切るぐらいでもいいと思います。気に入った位置でじっとチャンスを待つ写真や、瞬間を切り取る写真、どちらでもありです。どれも生き生きとして素晴らしい、どしどしとって下さい。」


町田市、川瀬様:「全作品が自然体でのびのびとしていて素敵です。この写真展は一回目だそうですが、どうぞ毎年やって下さい。」
川崎市、岡村様:「全てが素晴らしい作品ばかりでした。予想をしていたものを遥かに超える作品ばかりでした。有難うございました。」
町田市、鈴木様:「目の付け所がとても斬新で、素晴らしい作品が沢山ありました。純粋にものを見つめる目は大人より優れているのではと、この作品展を見て思いました。」
町田市、大河原様:「一瞬一瞬のドラマが上手に作品になっていると思いました。感性豊かな写真展で、すがすがしさを覚えました。次回も楽しみにしています。」

 <「氣」との出会い>
 最後に私が岡村先生と出会い、「氣」と出会ってから生活が大きく変わったのは事実です。周りの人たちからも、「最近いやに元氣そうだけど、いったい何があったのですか?」といわれます。私は一言で「氣の全身呼吸法です」と答えます。私の家は岡村先生の道場の近くにありますが、ここは大変空気の良い場所で
東京都の風致地区です。深夜、と言っても8時を過ぎると車の音もなく、周りが森で囲まれているのでとても空気が美味しいところなのです。8時過ぎると私は庭のウッドデッキに出て夜空を見上げ、星を見ながら「気の全身呼吸法」をやります。心と身体を一つにして、自分が宇宙の小さな一点だと思い、静かに心を臍下の一点に静めます。そしてゆっくりと「我が天地か、天地が我か」と思いながら何度も何度も繰り返します。すると、気持ちが落ち着き深い眠りに付くことが出来るのです。翌朝は決まって5時50分に心地よい目覚めがあるのです。そして、職場である学校まで出来るだけ森の中を通って片道35分を歩くのです。途中、空気の良いところでは立ち止まって「氣の全身呼吸」をします。薬師公園の森の中や、仲良し公園などです。そこでたまたまお会いした方にも時々声をかけ「ご一緒にどうですか」とお誘いします。今日は同僚のご子息の小学4年生、平山君に登校の途中で教えてあげました。このような素晴らしいことを独り占めするのがもったいなくて職場でも、教師や、生徒達に広めています。仲間の中には私を「氣の伝道者」と呼ぶものもいます。
 
 今日は写真の仲間のG氏にニコンのD200を薦められました。
また良い写真が撮れたらご覧頂きたいと思います。

それでは「氣」に関してのシリーズはこれで一時休憩いたします。
 何かご意見、ご質問がございましたら、コメントにお書きください。

 有難うございました。