氣の活用、健康法

今日は一日太陽の下で、爽やかな一日、ゆっくりと長い呼吸が出来ました。

我が恩師小原国芳先生から教えられた健康獲得の4天然物の利用法、これはまさに氣の教えと同じです。

水、空気、太陽、土

38年前、学園には塾舎があり、私は舎監でした。

塾長である小原国芳先生の元、日本全国から集まった中学生約70名(全員が同室)と三年間、寝食を共にした経験があります。

互いに親しみ助け合う、家族のような生活でした。毎朝6時に起床、夜10時の消灯、まさに24時間の教育でした。

彼らは今、50代です。先週もその当時の塾生と食事をしましたが、今思えば国芳先生の教えはまさに「氣」の教えでした。

これは38年間の教師生活の中でもっとも貴重な経験でした。

国芳先生は塾生の誕生会によく参加して下さり、自ら実践されていた健康を得るための4つの大切なことを良くお話になりました。

私は今も日常の生活でこの4つの教えを実践しています。

1.水
2.空気
4.太陽
5.土

先生の教えはこの四つを常に日常生活に取り入れるように心がけよ、ということでした。

1「冷水浴」の勧めです。

(1)肉体生命維持に必要な酸素の吸収と炭酸ガスの排除を増進させるため。
(2)血液の循環を良くし、消化機能や体内諸機能の作用をよくするため。
(3)皮膚の生活力を増進し、寒暑の気候変動やバクテリアに対する抵抗力を増進するため。

 塾生達は真冬でも、国芳先生に見習って朝6時に起き、冷水浴をやっていました! 

 私は今でもお風呂からあがるときでも水のシャワーを浴びます。

心身統一合氣道では真冬に川に入ります。禊ぎです。60歳以上の方は無理をしないでください。

2 空気

 冷水浴の後、塾生は出来るだけ薄着で、空気を皮膚にあてながら学園の三角点に登りました。

皮膚呼吸の大切さを教わりながら、三角点礼拝です。

 父母、天地万物に感謝し、一日の無事を祈りながら深呼吸をし、讃美歌を歌って下山しました。

 今思えばこそですが、この万物に感謝する祈りと、朝の清々しい空気を全身に吸い込む呼吸法、これはまさに「氣の全身呼吸法」です。

 今私は朝夕の通勤時に40分間、8歩2歩の全身呼吸をし、全身に酸素を送ります。夜来夜静かな庭で、虫の声を聞きながら「氣の全身呼吸法」を行っています。

学校ではご父兄や、生徒達にこの呼吸法をお教えしています。


 日曜日は七国山に尺八を持参し、約1時間、小鳥たちの歌に合わせて、吹ききります。自然体で吹ききって吸うこと、これはまさに「氣の全身呼吸法」です。

今日も試合の後、薬師池公園の水車の水音にあわせて一時間吹いてきました。

出来るだけ薄着をして全身に空気をあてます。

3 太陽

 その後、旧中学部では、輝く朝日を浴びながら、雨天を除いては、多少グランドがぬかるんでいても毎日、全校朝会がありました。

 太陽を背にしながら朝の歌、「輝く朝♪」を元氣に歌い、校歌を元氣に歌い、体操を行いました。体操の最後には全員が太陽に向かって「太陽深呼吸」です。
 
 太陽の光に当たることがどれだけ人間にとって大切かです。

(1)殺菌作用
(2)肉体細胞の生活力の増進作用
(3)痛覚感の軽減作用
(4)臭気を除去する作用
(5)病筋肉の復活作用

 日光浴をすると一時的に体温が高まり脈搏が亢進し、呼吸も促進するのです。尿水が浄化され、血液中の赤血球を増加し、ヘモグロビンが豊富になり、食欲を増加し、消化力を増大し、神経系統を健全にし、睡眠を良好にして肉体の全部の器官や各作用が極めて良好に調和されるのです。

 国芳先生は出来る限り、晴天の日には日光に当たるよう心がけるべきであると説かれ、教師には野外授業も勧められました。

 私は今でもソフトボールの生徒達と半日外で時間を過ごしたりしますが、その爽快感は言葉に尽くせません。

今日も元気いっぱいに頑張った高校生達のプレーをご覧ください。


 


4 土

 毎週労作の時間があり、生徒は土に親しみました。地球上の一切の生物は、土の恩恵を受けて生きています。国芳先生は土作りの大切さ、土に親しむことの大切さを話されました。塾生達は畑を耕し、素足で土を踏みました。

 私は今でも自宅で家庭菜園を作り、土とのふれあいを大切にしています。

 皆さんは素足で土の上に立つという爽快感を味わったことがありますか?最近の生徒に裸足になれと言うことはなかなか難しいです。しかし、芝生の上でも良いので、時々裸足で土の上に立ってみて下さい。全身が引き締まったようになり「氣」が新たになるのを感じます。また時々は野や山や河原の芝草の上に身を横たえるのも良いでしょう。そうして遥かに無限大の大空を眺める時、生命新生の活力が、地中より身体の中に浸透し、命の力の躍動を実感します。


 先週、記念グランドで大学生が体育祭の練習を終えて、気持ちよさそうに大勢が10分くらい人工芝の上に寝ころび大空を見上げているのが高学年校舎の窓から良く見えました。

まさにこれです。地面に寝ころんで無限大の大空を見る余裕が欲しいですね。

皆さん、スポーツの秋です。沢山の日を浴びて元氣になりましょう。

恩師小原国芳先生の体育祭での力強いお言葉です。

短く、実に爽やかで、明快でした。

「君達の競争相手は、無限大の大空、括弧不動の大地、しっかりやりましょう、終わり!」


今年の体育祭は18日今週の土曜日です。