氣力のフルスイング


庭のミモザの花が少しだけ昨年より一週間遅く咲き始めました。
皆さんはNHK土曜ドラマ「フルスイング」をご覧になりましたか。
伝説の打撃コーチ・高畠導宏氏の実話でした。58歳で一念発起、高校教師になり、「いつも生徒と一緒に歩いてくれた先生」感動的な生徒との卒業の別れに「氣力」のフルスイングを見せてくれた感動のドラマでした。
 七つのプロ球団を渡り歩き、落合、イチロー、小久保、田口を始め、30人以上のタイトルホルダーを育てた名コーチ高畠氏は、還暦間近で高校の教師になりました。彼は30年のコーチ人生で培った優れたコーチング力で悩める思春期の子供達と現場の教師達を大きく変えた人です。

癌を宣告され、やむなく3月生徒達にそのことを伝え、卒業の別れをする場面がありました。

彼は黒板に「氣力」と大きく書きました。

そして、一人一人に「氣力」とは何かを問います。

そして彼は「氣力」とは「夢を諦めないことだ!」と言いながら、

「君達に最後のエールを送る!」「夢をあきらめるな!」とバットを持ち黒板の前で何度も何度もフルスイングをする場面がありました。

「氣」とは「生きる力」です。彼が卒業する自分のクラスの生徒達に「生きる力」を伝えようとする姿に生徒達は涙を流し、そこに「俺だけの先生」「私だけの先生」の姿を見たのでした。

春、また卒業の時期になりました。ミモザの花が満開になるころに彼らは大きな夢を持って出て行きます。「氣力」を持って!