教え子との再会

 1月4日私のブログを見て、お正月休みの最後の日に、もう50歳になる,あだ名が平太という教え子が訪ねて来てくれました。今年の占いに古き友や恩師との再会がある年になるとありましたが、そのとおりになりました。長年教師をしていて一番嬉しいのはいつになっても教え子がなつかしく訪ねてきてくれることです。36年前に私が勤めて1年目23才の当時、寮の舎監をしていました。その時の生徒の一人です。当時寮には日本全国からの約60名の中学生達がいて3年間同じ屋根の下で寝食をともにしていました。3年間60名全員が同一部屋で寝るという体験はなかなかできません。24時間目を離せませんから神経が疲れることもありました。しかし、今この貴重な体験が私の教師生活の活力となっています。彼らからもらったパワーで今も皆さんに「あなたは59歳には見えない、10歳は若い」と言われます。当時私は教師というよりむしろ彼らの兄貴分として接していました。朝は6時起床で、一緒に冷水浴をしたものです。日曜日も全員で一つの家族となり葉山の海にヨット、真夜中の富士登山、話題の映画に、美味しいものを食べにと出かけたものです。毎年4月に6頭の子豚を買ってきて皆でかわいがり育てました。豚が引き取られていく日は皆目を潤ませ、生き物への愛情、生きることへの感謝、命の尊さ、沢山のことを教わりました。少年達は皆サッカーが大好きで、良く班対抗のサッカーの試合をして暗くなるのも忘れて遊びました。私も勤務1年目はサッカー部の監督もしました。平太少年もサッカーの好きな夜中に良く寝言を言うかわいい生徒さんでした。皆勉強もしました。昭和45年に一緒に寮に入った20名の中から東大合格が2名出ました。平太君は学習はまあまあでした。しかし、今は、まあ立派なたくましい大人になったものです。彼のお嬢さんは中学生のとき私の写真クラブに所属していましたが今はイギリスの大学に留学中です。彼は今はIT関連のある会社の社長をしていて年商10数億の仕事をし、グローバルな活動をしています。働き盛りで今日はランボルギーニというすごい車に乗ってきました。懐かしい昔話をしながらちょっとだけドライブをしてきました。よく走る車ですが、彼は地球環境のためにも普段は使わずに観賞用にしているということでした。はたしてどちらが私でしょうか?私は今年60になります。平太君これからも体を大事にして日本、いや世界のためにますます活躍してください。そして一緒に地球温暖化防止に協力していきましょう。



現役の教師として働けることに感謝します。
皆様の健康をお祈りしています。

よく飛ぶ紙飛行機〈Vol.1〉―切りぬく本

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